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広島県大崎上島町に現存する櫂伝馬のブログです。
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大崎上島に到着して、


啓志君に電話


「今日は、ちょうど、櫂伝馬競漕のレースの予行演習があるんですよ!」

「白水のところで、夜7時ぐらいから、みんなが集まりますので、見に来てください!」


との情報を頂いたので、さっそく、白水港へ

車が駐車できる場所があったので、その場所に車を止め

近くの防波堤で櫂伝馬の登場をまった。

しかし、二子島の夕焼けは、絶品だ。

惜しのは、火力発電所の巨大な煙突

あれでは、バカボンの漫画の世界じゃないか。

愚痴ってもしかたがないけれど、




櫂伝馬を待つためにいた場所が、

ちょうど、岡本醤油さんの前だったので、

偶然にも、おやじさんをはじめ、奥様、そしてご近所の方も、

櫂伝馬を見に海岸に出てこられた。




岡本醤油のおやじさんとしばし談笑

「今年は、櫂伝馬はどうですの?」

「う~ん、昔は、東野だけでやっとんたんですが、

今は、この島の若い人がみんなあつまって櫂伝馬にのってもらってます。」




「櫂伝馬、いうのは難しいんですよ。」

「水主は、背中向けて漕がないといけんでしょう。」

「水主は、前をみて漕ぐと力がはいらんようになっとるんです。」

「船頭との信頼関係がないと、すすまんのです。力がはいらんから」

「船頭は、みんなに信頼されとらんと、できんのですよ。」

「太鼓と、かけ声と気持ちが、一緒になって初めて櫂伝馬は早う動くんですよ。」

「櫂伝馬はまさに、団体競漕ですね。」と私





「そうなんですよ。」

「みんなで漕いで勝ったときの気持ちは、えもいわれんですよ。」

おやじさんには、まるで現役のように熱く語って頂いた。

感謝!

大三島の宗方で聞いた長老の櫂伝馬の体験談とほとんど同じ意見だ。


「櫂を漕ぐ」

これは、特別な体験なんだ。



夕日も落ち

まさに夜になろうとしている海面で、

櫂伝馬を漕ぐのはどんな気持ちなのだろう。

船頭は、海面での位置を長い間の訓練で把握しているんだろう。


瀬戸内海の島々は、櫂伝馬の太鼓の音がこだまして、かけ声と伴に、

命を吹き込まれる。

天然の舞台ができあがる。



夕日もなくなり、完全に夜となった。

白水港に櫂伝馬を漕ぎに、メンバーが100人近く集まってきた。

夜の櫂伝馬競漕の練習

船首と、船尾につけたライト以外に、明かりはない。

水主は、船頭を信じ、一心に櫂を漕ぐ

信頼+太鼓のリズムは水主が櫂を漕ぐための心臓だ。

いきなり、リズムが狂った櫂伝馬が一艘、スタートを失敗した。

皆が、信じなければ、櫂伝馬は前にちゃんと進まない。

「おら、しっかり漕がんか!」

「もう、一回いくど!」

船頭のかけ声と伴に、

「エイサ、ドン、オラ、ヨイサ!」

14人の水主達が、水しぶきをあげ

暗闇の海面の中、櫂伝馬を漕ぎだした。

しかし、奥が深いよ。

櫂伝馬は。



そう思いつつ、 結局は、啓志君と遭って櫂伝馬の話を聞けないままとなってしまった。

でも、有田さんも、漕ぎにきてくれる!

色々な熱い人達が、地域を盛り上げてくれる。

海のネットワークに偶然などあり得ない。

すべて、コントロールされている。

ワシもそうなんだろうね。

もうすぐ、住吉祭が始まる。

是非、熱い男達の生き様を多くの人にご覧頂けたらと思います。
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青春18切符で、大阪から竹原まで帰省

お先にお盆休みを頂くことになった。

大崎上島には、半年ぶりの帰省となる


どんこう電車で帰っても、所用時間は、5時間程度。

高速を使って車を運転して帰るより遙かに体が楽、

そして経済的

やっぱり、

尾道は当然として

三原~竹原の呉線の海の見える風景は、

絶景だ!


旅する櫂伝馬も、

鶴姫まつりも、

すべて仕事を口実に不参加(どうしようもない。)

我ながらよく広報活動するものだ。

でも、地元の方、同郷の同士の方々の力強い応援もあり

大崎上島の櫂伝馬の知名度も上がってきた。

みなさんに感謝するとともに、

やはり、みなさん

同じ思いだと思いますが、

「櫂伝馬だけは、他の地域には譲れんぞ!」

というプライドがある。


そんなわけで、

やっとこさ、我が故郷 大崎上島へ

たまには、ちゃんと公報活動しないと、いかんわ!


今回も、インターネットで時刻検索していたから、

ほとんど、シームレスに時間待ちはなかった。

竹原駅からバスで、竹原港へ

そして、大崎上島の垂水港へ、

お昼1時過ぎに到着

しかし、おと姫バスは、目の前に留まっていたけれど、

木江方向には行かない!逆方向へまわるみたいだ!

一時間ほどまたなきゃいけない!

垂水でちょっと時間を使おうと思っても、

食事をする喫茶店も、店もない。

それなら、

「隣の白水まで歩いていこう!」

炎天下の中

ドリンクをがぶがぶ飲みながら、白水港へ

歩いて行く。


町は、もう飾りも終わり、

すっかり、祭りの準備はOKだ。



澄みきった空の青さ、

そして、マリンブル-の海



こんな綺麗な海で、

伝統行事の櫂伝馬が行われるなんて

言葉で表現できないぐらい、素晴らしいことだ。




さっきから、

エイサ、ドン、エイサ、ドン

と櫂伝馬のかけ声と太鼓の音がするような気がする。

慌てて早足で、音を確認に行く。



なんと、この炎天下の中

櫂伝馬の練習が、白水港の役場前で行われていた!

女性の方に、

「櫂伝馬の祭りの練習を今しているのですか?」

と尋ねると、

「中学生の生徒に櫂伝馬の体験学習をしているんですよ。」

「ラッキーですね。今日初めて練習しているんですよ。」

と返事が返ってきた。

しかも、櫂伝馬を教えているのは、

地元の先生達!

旧東野町は、はやい時期から櫂伝馬の体験学習をされていたそうだ。

さすが、本場と頷いた。




白水前の、船島まで、何度も往復している。




東野地区は、やはり、櫂伝馬に対する取組が違う!

先生もしっかり櫂伝馬の主櫂をこなしている。

いや~

おそるべし、東野地区

櫂伝馬の実践練習を先生がこなしているなんて驚きでした。

櫂伝馬の話はこの後も、

まだ

まだ、

続きますよ!  

NHKさん

ほんとうに ありがとう ございます。


広島テレビの報道です。

いつも、ご協力ありがとうございます。

17夜祭りですが、

NHKも帯同していただてい、

広島のローカルで、夕方放送となっていると思います。

夜の花火大会、宮入がクライマックスなんですが、

画像が間に合わないそうです。


せっかく、この島には、光ファイバーがあるのですから、

デジタル処理して、飛ばせばいいのになと思います。


島の環境が活かせないのは辛いですね。

でも、それを住民力で補って頂ければと思います。


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